この記事で分かること

  • WordPress保守がなぜ大切なのか
  • 放置した場合に起こりうるリスク
  • 自社運用と外注、どちらを選ぶべきかの判断基準
  • 最低限やっておきたいセキュリティ対策

よくある疑問

「WordPressの保守って、本当に必要なの?」「自分で管理できないの?」

自社サイトをWordPressで運用していると、こんな疑問を持つことがあるかもしれませんね。

結論から言うと、保守は必要です。

ただし、「どのレベルの保守が必要か」は会社やサイトによって異なります。この記事では、保守が必要な理由、放置した場合のリスク、そして自社運用と外注のどちらを選ぶべきかを一緒に見ていきましょう。

WordPress保守が必要な3つの理由

1. セキュリティリスクへの対応

WordPressは世界のWebサイトの約43%で使われています。

この人気ゆえに、攻撃者にとって格好のターゲットになってしまっているんです。実際、WordPressサイトへの攻撃は毎日のように発生しており、小規模サイトも例外ではありません。

主な攻撃パターンはこんな感じです:

  • ログイン画面への総当たり攻撃
  • 古いプラグインの脆弱性を狙った侵入
  • サイト改ざん・マルウェア埋め込み

「うちは小さい会社だから狙われない」——これは残念ながら間違いです。攻撃はボットによる自動スキャンで行われるため、サイトの規模は関係ありません。「たまたま見つかった」だけで攻撃対象になってしまうんですね。

2. WordPress・プラグインの更新対応

WordPressは頻繁にアップデートがリリースされます。

  • WordPress本体:年2〜3回のメジャーアップデート+セキュリティ修正
  • プラグイン:月に複数回の更新があることも
  • PHP:サーバー側の言語も定期的にバージョンアップ

これらを放置してしまうと:

  • セキュリティホールがそのままに
  • 新しいPHPで動かなくなる
  • プラグイン同士の互換性問題が発生

更新を放置したサイトは、時限爆弾を抱えているようなものです。いつ問題が起きてもおかしくない状態なんですね。

3. トラブル発生時の復旧

「ある日突然、サイトが真っ白になった」

こんな事態に遭遇したとき、どう対処しますか?

多くの場合、WordPressの不具合は「PHPのバージョンアップ」や「サーバー環境の変化」が原因です。アプリケーション(WordPress)の知識だけでなく、サーバーOSやインフラの知識がなければ、迅速な原因究明と復旧は難しいんです。

保守を行っていないサイトでトラブルが起きると、復旧コストは外注費の10倍以上になることもあります。「備えあれば憂いなし」という言葉がぴったりですね。

放置するとどうなる?実際のリスクを見てみましょう

ケース1:サイト改ざん

古いプラグインの脆弱性を突かれ、サイトが改ざんされるケースです。

こんな被害が起こります

  • トップページに見知らぬ広告が表示される
  • 訪問者がフィッシングサイトにリダイレクトされる
  • Googleから「このサイトは危険」と警告表示

その影響は

  • 企業イメージの失墜
  • 検索順位の急落
  • 復旧に数十万円〜百万円以上

お客様やパートナーからの信頼を失ってしまうのが、何より痛いですよね。

ケース2:サイトダウン

PHPバージョンアップにより、古いプラグインが動かなくなるケースです。

こんな被害が起こります

  • サイトが真っ白になる
  • 管理画面にログインできない
  • エラーメッセージだけが表示される

その影響は

  • サイト停止中は問い合わせゼロ
  • 営業機会の損失
  • 急いで対応できる業者を探すことに

焦って業者を探すと、相場より高い費用がかかってしまうこともあります。

ケース3:SEO順位の下落

サイトの表示速度低下、セキュリティ警告により検索順位が下がるケースです。

こんな被害が起こります

  • ページ読み込みに5秒以上かかる
  • Core Web Vitalsのスコアが低下(Googleが重視するサイト速度の指標です)
  • Googleが「安全でないサイト」と判断

その影響は

  • 自然検索からの流入激減
  • 広告費でカバーする必要が発生
  • 長期的な売上減少

SEOで積み上げてきた資産が、一気に失われてしまう可能性があるんですね。

自社運用 vs 外注:どちらを選ぶべきでしょうか?

自社運用に向いているケース

以下のすべてに当てはまるなら、自社運用でも大丈夫です。

  • □ 社内にWordPressの知識がある人がいる
  • □ その担当者が退職しても引き継げる体制がある
  • □ 更新作業に週1〜2時間を割ける
  • □ トラブル発生時に自分で対処できる
  • □ サイトが数日止まっても業務に支障がない

外注を検討すべきケース

以下のいずれかに当てはまるなら、外注を検討してみてください。

  • 社内にWordPressの専門知識がない
  • IT担当者が他の業務で手一杯
  • サイト停止が業務に直結する(問い合わせ、予約など)
  • セキュリティインシデント時の対応に自信がない
  • 担当者の属人化を避けたい

どれか一つでも心当たりがあれば、外注という選択肢を考えてみる価値はありますね。

コスト比較

「外注費用がもったいない」と思うかもしれません。

でも、以下を考慮すると見え方が変わってきます。

項目自社運用外注
月額コスト担当者の人件費(時給換算)月額1〜5万円
トラブル対応自社で対処(数時間〜数日)業者が対応(数時間)
サイト停止時機会損失(問い合わせゼロに)最小限に抑制
セキュリティ事故復旧費用10〜100万円保守範囲内で対応

「自社でやれば無料」は本当?

よく「社員がやれば外注費はかからない」と言われますが、実際にはそうでもありません。

例えば、年収400万円の社員が月4時間を保守作業に使う場合

  • 時給換算:400万円 ÷ 12ヶ月 ÷ 160時間 ≒ 約2,100円
  • 月4時間の作業コスト:2,100円 × 4時間 = 約8,400円
  • 社会保険料等を含めた実質人件費(年収の約1.3〜1.5倍):約11,000〜13,000円/月

さらに、トラブルが起きた時の対応時間や、調べものに費やす時間を考えると、実際のコストはもっと膨らみます。

外注費(月額2〜3万円)と比較すると、実はそこまで大きな差はありません。*むしろ、社員が保守に時間を取られることで「本来の業務」に集中できなくなるデメリットの方が大きいケースも多いんです。

「外注に踏み切れない」本当の理由

保守の必要性を感じながらも、外部委託に踏み切れない——そんな企業も多いですよね。その気持ち、よく分かります。

固定費が増えることへの抵抗感

中小企業の経営者にとって、毎月数万円の保守費用が固定費として発生することへの抵抗感は強いものです。

特に、Webサイトが「直接的に売上を上げる装置」として十分に機能していない場合、その維持管理にコストをかけることの妥当性を社内で説明するのは難しいですよね。

また、サービス内容によって数千円から数万円と幅がある保守費用の「適正価格」が分かりにくいことも、決断を鈍らせる要因になっています。

外部への権限共有によるセキュリティ不安

これは皮肉な話なのですが、セキュリティを高めるために外部の専門家に依頼しようとすると、今度は「管理権限や機密データを社外に渡す」こと自体のリスクを懸念するというジレンマが生じます。

自社運用であれば情報を外部に出す必要はありませんが、専門会社に任せる場合は、パスワードや管理画面へのアクセスを共有しなければなりません。そこでの信頼関係の構築が大きな壁になることもあるんですね。

解決への糸口:「二人三脚」という考え方

こうした悩みを解消するためには、単なる「作業の代行」を超えた、新しい形のパートナーシップが必要です。

技術はプロに、コンテンツは自社で

すべての作業を外部に丸投げするのではなく、自社の手に負えない技術的な部分(アップデート、セキュリティ監視、サーバー管理)を専門家に任せ、自社の担当者はコンテンツ制作や顧客対応といった「本来の業務」に専念する——そんな「二人三脚」のスタイルがおすすめです。

これにより、属人化のリスクを排除しつつ、社内にコンテンツのノウハウを蓄積することができます。

「顧問税理士」のような存在を見つける

Web担当者の多くは、技術的な解決策だけでなく、「いつでも相談できる場所」を求めています。

電話一本で事情を理解してくれる専門家がいることは、担当者の精神的負担を劇的に軽減してくれるんです。また、担当者が退職しても、サイトの仕様や履歴を業者が把握していれば、引き継ぎ不在によるリスクをゼロに近づけることができます。

まさに「顧問税理士」のような安心感ですね。

保守は「必要」だけど、やり方は選べます

最低限やっておきたいこと(自社運用の場合)

外注しない場合でも、最低限これだけはやっておきましょう。

  1. 週1回のバックアップ(プラグインで自動化できますよ)
  2. 月1回のWordPress・プラグイン更新(テスト環境があると安心です)
  3. セキュリティプラグインの導入(WordfenceやSiteGuardなどが人気です)
  4. 管理者パスワードの強化(12文字以上、二段階認証がおすすめ)

これだけでも、リスクをかなり減らすことができます。

外注する場合の選び方:技術力を見極めましょう

保守を外注する場合は、単なる「更新代行」ではなく、以下の技術的な強みがあるかを確認してみてください。

  • サーバーレベルの対策ができるか:プラグイン(WordfenceやSiteGuardなど)は「外壁」に過ぎません。OSやミドルウェア層での防御ができるかどうかが大切です。
  • 24時間365日の死活監視:URLが生きているかだけでなく、サーバーリソースが正常かを監視してくれているか。
  • 緊急時の対応体制:技術者が直接、環境(OS層)に入って作業できる体制か。

詳しくはWordPress保守費用の相場で解説していますので、よかったら参考にしてみてくださいね。

まとめ:安心してサイト運用を続けるために

WordPress保守は必要です。

放置してしまうと、セキュリティ事故、サイトダウン、SEO順位下落のリスクがあります。

判断基準はシンプルです

  • 自社に知識・リソースがある → 自社運用も可
  • 知識・リソースがない → 外注を検討
  • サイト停止が業務に影響する → 外注推奨

「何もしない」という選択は、リスクを放置しているのと同じです。

まずは自社サイトの現状を把握することから始めてみてください。意外と見落としている部分が見つかるかもしれませんよ。


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「自社で対応すべきか、外注すべきか分からない」という方は、まずは無料診断からどうぞ。

サイトの現状を確認し、本当に保守が必要かどうかを正直にお伝えします。無理な営業はしませんので、お気軽にご相談くださいね。