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自宅に構築!仮想環境 ~BIG-IP VE導入編~
前回は、自宅サーバにProxmoxを導入しました。
今回はその上に仮想マシンとしてBIG-IP VE (17.1.1.3)を立ててみます。
まずは仮想マシンを作成しましょう。画面右上の[VMを作成]から設定を開始します。 ※仮想マシン作成手順の詳細は前回の記事を参考にしてください。
VMIDは一意な値を指定、[メディアを使用しない] のラジオボタンをクリック、SCSI コントローラは [VirtIO SCSI] を選択。
ディスクのバス/デバイスは、[SCSI 1]、ストレージは後の手順で削除しますが、一旦 [local-lvm] とし、サイズは [1GiB] を選択します。
CPUの種別は [kvm64] を選択し、コア数とメモリはF5のハードウェア要件のページを参考に、[2]コアと[4096]MiBにします。他はデフォルトのままです。
イメージは、f5のアカウントを作ってログインしたページからダウンロードします。ProxmoxはKVMベースのためqcow2のイメージをダウンロードします。
Proxmoxは(少なくともここで紹介した手順では)iso以外のイメージをGUIからアップロードできないため、別の手段でデータを移す必要があります。今回はteratarmのSCPでイメージをアップしました。
以下のqmコマンドで仮想マシンにイメージをインポートします。
qm importdisk [VM ID] [イメージを置いたパスとファイル名] local-lvm
[Big-IPの仮想マシン名] > [ハードウェア] と進み、 容量が1GiBの [ハードディスク] を選択。ディスク名をメモ(手順通りならscsi1)した後、[デタッチ]をクリック。
[現在未使用ディスク] として表示されているディスクの内、先ほどデタッチしたほうを選択し 、[削除] を選択。
BIG-IPがインポートした残りの未使用ディスク(手順通りならscsi0)を ダブルクリックし、[追加] を選択します。
※ついでに [マシン] をダブルクリックし、バージョンを8.0にしておきましょう。他バージョンだとBIG-IPのライセンス有効化時にエラーになるようです。
[オプション] へと遷移し、[ブート順序] をダブルクリック 。
BIG-IPのディスクイメージ(手順通りならscsi0)が一番上にくるように設定します 。
[OK]を選択すれば完了です。
[Big-IPの仮想マシン名]を右クリックし、[▶開始] を選択しましょう。
[コンソール] へと遷移し、ログインしましょう。ユーザーはroot、パスワードはdefaultです。パスワードの再設定を要求されるので、任意の値にします。
管理I/Fの状態を確認します。恐らくdhcpでipが振られていると思います。
ifconfig mgmt
多くの場合はIPを固定したいと思うので、管理I/FのIPを固定。ついでにデフォルトGWを設定します。
tmsh modify sys global-settings mgmt-dhcp disabled create sys management-ip [ip address]/[prefix] create sys management-route default gateway [ip address] save sys config
初期設定ができたので、ブラウザに以下を入力しBIG-IPのウェブコンソールに接続してみましょう。
https://[mgmt-ip address]:8443
ユーザはadmin、パスワードはデフォルトのadminかと思いきや、コンソールで再設定したほうの値でした。再度パスワードの再設定を求められますが、同じ値を入れ直しても大丈夫でした。
ログインできれば完了です。おめでとうございます!
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