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PaizaCloudでサーバーを構築してみた

2020.03.12

こんにちは、サイトウです。

今回は、PaizaCloudのクラウドIDE(統合開発環境)を使って、お手軽にサーバを構築してみようと思います。

作業概要

そもそもPaizaCloudとは開発環境をすぐに用意できるという開発する人にとって便利なものになり、サーバーを構築するために使う人はあまりいないと思います。私もいつもは場合ローカル環境で構築を進めているのですが、以下理由によりひとまずPaizaCloudを使用してみました。

  • 私用PCのSPECが低く、構築作業が円滑に進められる。
  • サーバ構築が容易であり、失敗してもすぐやり直せる。
  • 構築したサーバの公開が容易である。
  • クラウドIDEでの構築経験が出来る。
  • 無料プランもある。

PaizaCloudを簡単に紹介しているサイトになります。

PaizaCloud(パイザ・クラウド)プログラミング学習に最適なクラウド型開発環境をリリース

 

環境

自PC

  • Windows 10 Home
  • Ubuntu 18.04 LTS (WSL=Windows Subsystem for Linux

構築環境

  • Paiza Cloud ※クラウド環境
  • Ubuntu 18.04 LTS

作業フロー

1、paiza cloud にてサーバ作成

ログインURLから「paizaクラウド」のアカウントを作成し、ログインします。
SNSとアカウント連携しているので、そちらでもログインが可能です。

・ログインURL:https://paiza.cloud/login

 

PaizaCloudの画面より「新規サーバ作成」を押下し、サーバを新規で作成します。
この時点では、無料で作成出来ます。

 

サーバ作成時のメニュー画面より、これから作成するサーバの設定をします。

  • サーバ名:一意の文字列を入力します。後でホスト名の一部になります。
  • インストール種別:「apache」だけインストールしてみます。
  • 常時起動(ベーシックプランのみ):今回は無料プランを利用するので、チェックなし。
  • SSH利用:後で設定するので、ここではチェックなし

 

これでサーバー作成されました。
作成時にapacheのインストールも設定しましたので、左側にある80ポートでの
ブラウザを押下するとapacheのトップ画面が開きます。

 

URL:https://サーバ名.paiza-user-free.cloud/ ※サーバ名は今回はhogehoge
自PCのブラウザでもアクセスする事が可能です。

 

 

これで作成出来ました。

2、Windows10に「Ubuntu = WSL」を導入する

導入手順は、以下のサイトを参考に進めました。

  • サイト名:WSL(Windows Subsystem for Linux)を使ってみた
  • URL  :https://qiita.com/Brutus/items/f26af71d3cc6f50d1640

 

WSLを導入後にUbuntuを起動すると、コンソール画面が表示します。
rootやsudo時のパスワードは、Windowsのパスワードと同じです。

 

sshでサーバに接続するために、公開鍵(id_rsa.pub)と秘密鍵(id_rsa)を作成します。

ssh-keygenコマンド


$ ssh-keygen -t rsa      ← RSA暗号方式の鍵を作成
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/自PCユーザー名/.ssh/id_rsa): ←「Enter」キーを押下
Enter passphrase (empty for no passphrase):           ← パスフレーズを入力
Enter same passphrase again:                  ← 再度、パスフレーズを入力
Your identification has been saved in /home/自PCユーザー名/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /home/自PCユーザー名/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
SHA256:7Dg6Rw3Yk5NL9hC0DMZ8/msBxxQVcPSzwZoOgKZILBk 自PCユーザー名@自PC機種名
The key’s randomart image is:
+—[RSA 2048]—-+
|E  oo.. o==.     |
|.o .o+o… o     |
|oo  o=+*    =    |
|o. o. &oo  o +   |
|. .  o %S o .    |
|      oo=o       |
|     .o .o.      |
|    ….o        |
|    .o .         |
+—-[SHA256]—–+
$
$ ls -l /home/自PCユーザー名/.ssh/       ← 鍵が指定の場所に作成された確認
drwx—— 1 ユーザー名 ユーザー名 4096 Oct 01 23:19 .
drwxr-xr-x 1 ユーザー名 ユーザー名 4096 Oct 01 22:39 ..
-rw-r–r– 1 ユーザー名 ユーザー名  119 Oct 01 22:39 config
-rw——- 1 ユーザー名 ユーザー名 1766 Oct 01 23:19 id_rsa   ← 作成された秘密鍵
-rw-r–r– 1 ユーザー名 ユーザー名  408 Oct 01 23:19 id_rsa.pub ← 作成された公開鍵
-rw-r–r– 1 ユーザー名 ユーザー名 1332 Oct 01 22:46 known_hosts
$

3、SSH設定および接続

Ubuntu(Windows10のWSL)にて作成した公開鍵(id_rsa.pub)を開いて、
テキストエディタにメモっておきます。


$ cat /home/自PCユーザー名/.ssh/id_rsa.pub
ssh-rsa AAAA*****************************************************************
******************************************************************************
***************************************************
$


 

 

PaizaCloudのメニュー画面にて、SSH設定をする。

 

作成した公開鍵(id_rsa.pub)を入力し、「save」を押下する。
上部にある「SSH Command」は後で使用するため、メモっておきます。

 

Ubuntu(Windows10のWSL)にてSSHコマンドを実施し、
PaizaCloudのサーバへSSH接続します。

  • サーバ名:今回はhogehoge

$ssh -p 52193 -i /home/ユーザー名/.ssh/id_rsa ubuntu@サーバ名.paiza-user-free.cloud
Enter passphrase for key ‘/home/自PCユーザー名/.ssh/id_rsa’: ← 鍵作成時のパスフレーズ ※空なら無いです。
Welcome to Ubuntu 18.04.3 LTS (GNU/Linux 4.15.0-76-generic x86_64)
 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
* Management:     https://landscape.canonical.com
* Support:        https://ubuntu.com/advantage
The programs included with the Ubuntu system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Ubuntu comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent permitted by
applicable law.
ubuntu@サーバ名:~$

 

サーバにログイン出来ると以下の様にプロンプトの表示が「ubuntu@hogehoge」に変わり、
サーバへログインしている事がわかります。

 

サーバで自分自身にPINGを実施して、グローバルIPを見てみましょう。

  • 公開されているサーバ名:「サーバ名.paiza-user-free.cloud」 ※サーバ名はhogehoge

自PCのPowerShellでも同じようにPINGを実施して、同じ結果が表示されるか確認してみます。

 

公開されているサーバ名やグローバルIPが、PaizaCloudによって設定されていることがわかりますね。

無料の中でもしっかりWEBサーバ構築できることがわかりました。

 

これらを踏まえて、今後もっと色んな事を試してみていこうを思います。

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