logo-sm

お問い合わせは Webフォームから

ブログ

自宅に構築!仮想環境 ~Proxmox導入編~

2024.09.30

【導入】

以前から学習用に自宅仮想環境をつくりたく思っていたところ、BIG-IP(の仮想版)に触れる必要が出てきたので、この機に纏めて構築してみました。※本記事では触れるのはProxmoxのインストール部分のみです。

ESXi…は無償版が提供終了してしまったためProxmox(VE 8.1)を部屋の片隅にあったミニPCに入れてみました。

ミニPCの構成については以下の通りです。

筐体 ASUS VivoMini VC65-C1
CPU Intel Core i3-8100T (4コア、3.10GHz)
メモリ DDR4-2400 8GB → DDR4-3200 32GB
ストレージ SSD:500GB
HDD:1TB

購入時からの変更点としては、SSDを増設しているのと、メモリがカツカツすぎたので構築中に増設しています。

【前準備、インストール】

ストレージの初期化

Proxmoxをハードウェアの上で直接動作させたいので、プリインストールされていたWindowsにどいてもらう必要があります。

ミニPCのHDDを抜き取り、別のWindowsPCに接続。Windows標準機能の「ディスクの管理」と「diskpart」を使ってHDDをきれいにした後、シンプルボリュームを作っておきました。

【画像準備中:pve-deploy_install-1.png】

インストールメディアの作成

同時にインストールメディアを作成。

公式サイトから8.1のISOをダウンロード、RufusでUSBメモリに書き込みました。

インストール

HDDをミニPCに戻してUSBメモリを接続。電源を入れたらUEFIに遷移、ブートメディアの優先順位等を確認したらUEFIを終了し、インストールを進めます。

スクショがとれないため画像は準備できませんでしたが、基本的には言われるがままに進めれば詰まることはないかと思います。

【初期設定】

インストール完了を確認したら、別PCのブラウザから「https://IPアドレス:8006」でアクセスします。

ユーザー名はroot、パスワードはインストール時に設定した値、レルムはそのままで、言語は日本語でログイン。

ログイン時、「有効なサブスクリプションがありません」とダイアログが出ます。このままだとログイン時に毎回表示されうっとおしいので、そのあたり含めいくつか設定を改善します。
【画像準備中:pve-deploy_setup-1.png】

「有効なサブスクリプションがありません」を非表示に

一番左の列から [データセンター] 直下の [サーバ名] を右クリック。[>_シェル] を選択しCLIの画面に遷移します。

[/usr/share/javascript/proxmox-widget-toolkit/proxmoxlib.js]をエディタで開き[No valid subscription]を検索。if ()の中身をfalseに書き換えましょう。

【画像準備中:pve-deploy_setup-3.png】
【画像準備中:pve-deploy_setup-4.png】

キャッシュを削除した後再ログインし、ダイアログが表示されないことを確認できれば成功です。

リポジトリの追加と無効化

エンタープライズのサブスクリプションが必要なリポジトリを無効化し、無償版のものに差し替えます。

[アップデート] > [リポジトリ] と遷移し、[追加] のダイアログのリポジトリで [No-Subscription] を選択。

コンポーネントがenterpriseの他2つを選択し、[Disable] を押下しましょう。

【画像準備中:pve-deploy_setup-5.png】
【画像準備中:pve-deploy_setup-6.png】

パッケージの更新

[アップデート] へ遷移し、[再表示] を押下。[TASK OK]と出たらウィンドウを閉じ、[>_アップグレード]を選択。Yを選択して続行し、完了を待ちます。

【画像準備中:pve-deploy_setup-7.png】
【画像準備中:pve-deploy_setup-8.png】

【仮想マシンの作成 (Windows)】

快適な環境が整ったところで、試しに仮想マシンも作ってしまいましょう。今回はWindows10を立ててみます。

ツールをWindowsのページからダウンロードし、isoのイメージを作成します。

Proxmoxにイメージをアップロードするには、管理画面から [データセンター] > [ノード名] > [local (ノード名)] > [ISOイメージ] と進み、[アップロード] を選択、ダイアログの [ファイルを選択] をクリックし、エクスプローラーから先ほど作成したイメージを選択します。

【画像準備中:pve-deploy_deploy(Win10)-1.png】

※画像は後撮りなので、仮想マシンが既にできていたりisoの名前が変わっていたりしますが、見逃してください…。

画面右上の[VMを作成]から設定を開始します。

VMIDでは一意な値を指定、名前はお好みで。

ISOイメージは先ほどアップロードしたものを。ゲストOSの種類は [Microsoft Windows] を、バージョンは [10] から始まるものを選びます。

TPMストレージとEFIストレージは、今回 [local-lvm] を選んでいます。

ディスクサイズは [100GB]、CPUコアは [2]、メモリは [4096]MiBとし、他はデフォルトのままです。

【画像準備中:pve-deploy_deploy(Win10)-2.png】

仮想マシンの作成が完了しノードの下に表示されたら、右クリックから [▶開始] を選択しましょう。Windowsが正常に起動すればOKです!

【画像準備中:pve-deploy_deploy(Win10)-3.png】

【参考サイト】

https://zenn.dev/northeggman/articles/0203320c4a2690

関連記事

  • 自宅に構築!仮想環境 ~BIG-IP VE導入編~
    【導入】 前回は、自宅サーバにProxmoxを導入しました。 今回はその上に仮想マシンとしてBIG-IP VE […]

    2024.09.30

  • WindowsのWSL2上のDockerでup時に’ContainerConfig’のエラーが出た。
    当社の開発環境はMacとWindowsが混在したDocker上での開発を行っています。なのでMacでOKだけど […]

    2024.04.08

  • VSCode (内のPowerShell)でアドレス設定を切り替え!
    【経緯】 最近携わった案件で大量のNW機器のキッティングをした際、それぞれにSSHでの接続性などを確認するテス […]

    2023.10.13

  • パートナー

  • 人材育成・採用情報